空に舞う鮫のように…

こんにちは、リリチェです。

 

早速ですが、皆さん

シャークネード

という映像作品をご存知でしょうか?

 

アサイラムというB級映画を量産するアメリカの映画制作会社が、

2013年に制作したB級映画界においては超メジャーな作品です。

メジャー、なはず。

 

この作品は、タイトルの通りサメが出てくる映画なのですが、、、、、、

このサメの襲撃の仕方が他の映画とは一線を画すものなのです。

 

と、作品を語る前に、少しアサイラムという会社について

語らせてください。

 

この会社、いわゆる普通の映画制作会社とは違って、

映画館で配給するような映画を作るのではなく、DVDなどといったオリジナルビデオを主な主戦場として低コストで映画を制作している会社なのです。

つまり、低コストである為、ほぼ全作品のクオリティは、

察して然るべきであります。

 

そして面白いのが、この会社、パクリを前面にやるんです。

 

超大作が公開されると決定したら、その超大作に便乗して、映画を作成、

さらに低予算で作っているから制作期間も短く、その超大作が公開される前にDVDとして売り出しちゃう。

そして、訴えられても負けないんです、この会社www

「俺たちが先にこの作品を作ろうとしていたんだ!」

と。

全くクレイジーだけど、B級映画制作の鏡ではあると思ってしまうw

 

きっと、大作のPVが出たら制作陣営が会議とかで、

 

「よう、次のトラン◯フォーマーのPV見たか?」

「おう、見たぜデイヴ。きっと選ばれた人間の一人が宇宙から機械生命体と心通わせて敵と戦うんだと俺は見てるぜ。先にこのコンセプトでこっちで作っちまおうぜ!」

シェリー、お前って奴は冴えてるな!」

 

と、パクる作品を「こうなるんじゃないか」的な憶測で結構ラフな会議でやりたいように作ってんだろうなぁと夢想してます。

 

そして、このアサイラムが作った映画をたくさん配給しているのが、

アルバトロスという会社です。

映画開始前に、配給アルバトロスって出ただけで妙にこれから始まる映画への

安定した安心感が得られます。

つまり「きっとB級何だろうな」という安心かry

 

前説が、長引きましたが、、、

これより、本題のシャークネードです。

 

この映画、上記で少し触れた通り、

サメが普通の襲い方をしてきません。

 

サメがトルネードに乗って上空から迫ってくるという奇抜な戦法で

襲来します。

 

そして、襲来してきたサメ(見方によってはこのサメたちも被害者w)を、

主人公たちがチェーンソーで撃退するという映画です。

 

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シャークネード カテゴリー2のワンシーン

 

このシャークネード、何とシリーズ6作まで続いてるんです。

シャークネード1〜5(ワールドタイフーン)までは、

DVDのみでの公開だったのですが、

つい先日の2018年11月2日にシリーズラストの

シャークネード ラスト・チェーンソー

が、最終作品にしてシリーズ初の劇場公開をしてきました。

 

前述の通りアサイラム作品の劇場公開は、結構貴重で、

僕自身は、「メガシャークシリーズ」

「VS グレートタイタン」を新宿で見て以来、2度目。

 

しかも今回は、なぜか4DXでの上映!

だったので、是が非でも公開当日に観に行きたくて、

友人たちを巻き込んで観に行ってきました。

 

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公開初日のレイトショーで鑑賞。十数人ほどの猛者が集結しておりました。

 

ネタバレはもちろん控えますが、このシャークネードシリーズは、

大まかにざっくり言うと、

フィン・シェパード(主人公)一家 vs シャークネード

と言う構図。

内容も、飛来するサメをチェーンソーでぶった斬り、竜巻をどうにかすると言うコメディ作品なのだが、、、

近所のレンタルショップには、「ホラー」の棚に置いてあったけど・・・

回を重ねるごとに、サメである必要性が希薄になるぶっ飛び設定を追加し、

強化されていくシャークネードを、行き当たりばったりのご都合主義で 、B級っぽくバンバン安いストーリーで飛ばしていく。

 

そう言う映画なので、この映画は誰しも気楽に観られる作品なのですが、

僕が思うにこの作品を観るにあたり、観客たちに求められる心構えがひとつあります。

それは、自分の中で芽生えそうになる過剰な期待感を一抹の自制心で抑えると言う高等心理テクニックが要求される。

これは、B級映画鑑賞全般に求められるスキルかもしれませんが。。。

 

とはいえ、やはりシリーズ最終作、そして、5のラストの引きが、シャークネードの

集大成を予感させずにはいられない。

 

そんな浮ついた心理状態で、いざ上映がスタートする。

序盤から出し惜しみのない低クオリティ(褒め言葉)のサメが登場し、

序盤から中盤までは笑いが止まりませんでした。

 

そして、中盤から終盤にかけての感想は、

まさに混沌

カオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオスカオス・・・

 

そして、唐突なラストの大団円。

 

意味もわからず涙しそうでした。

 

このシャークネードシリーズをラストまで追いかけてきた僕に、

かつて味わったことのないケイオスな感動(決して感動の感情だけではない)

を与えてくれました。

 

この言い知れぬ混沌を味わうことに興味がある方は、

ぜひ、シリーズ全作品を通して鑑賞することを強くオススメします。

 

6枚組のDVDもセットで販売されるみたいなので。。

シャークネード 完全捕食パクパクパック (6枚組) 【初回限定生産】 [DVD]

https://www.amazon.co.jp/dp/B07H5VXGCS/ref=asc_df_B07H5VXGCS2530037/?tag=jpgo-22&creative=9303&creativeASIN=B07H5VXGCS&linkCode=df0&hvadid=295711474995&hvpos=1o1&hvnetw=g&hvrand=16214010696738589541&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009318&hvtargid=pla-542554914377&th=1&psc=1

 

とりあえず、このシャークネードからひとつ学んだことは、

製作陣のやりたい放題でも、

閾値を超えた作品は、

エンターテインメントに置いて正義になる。

オ◯ニー作品も突きヌケれば商売になる、と。

 

まぁ長々と書きましたが

結論は、やっぱシャークネード好きだった

でした!

 

では、今回はこれに筆を置きます。

皆さんも良い映像体験をしてください!

 

 

●今回の一冊●

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四谷啓太郎先生の「悪魔のメムメムちゃん」。こちらもちょっとしたカオスを味わえる。特に45話と50話がオヌヌメ